受験の神様・和田秀樹 × 異色のYoutuber矢内東紀
特別対談①『ボケてもやれるアメリカ大統領』
この閉塞した時代の殻を破るのは発達障害の人間しかいない
和田 「だからさ、悪いことって、程度があるのに、もう、オール・オア・ナッシングじゃん。僕は、ふだんは老年精神医学をやっていてさ。たとえば、70歳以上で認知機能テストを受けて、点数が悪かったら医者のところに連れていかれて、医者が『認知症』って診断を書いたら、免許が取り上げられるわけです。ところが、認知症って、軽い人も、重い人もいるわけ。で、軽い人だったら運転できるんだよ。つまり、認知症の診断がついたら免許を取り上げるんじゃなくて、軽い間はいいけど、“ここよりも悪くなったら取り上げるよ”って話はわかるんだけど、認知症だったらみんな取り上げるっていうのはね。だって、認知症ってさ、アメリカ元大統領のレーガンだって、英国のサッチャー元首相だって、だいたい、辞めてから6年目くらいに告白しててさ。サッチャーに至っては、人の顔が区別つかなくなくなって、妄想も出まくっていたしさ。レーガンは、辞めた後も自分が大統領だと思ってたわけよ。それって、もう、普通に考えたら、ふたりが最高権力者だった時期に、記憶障害ぐらいはあったはずなのね。要するに軽度の認知症を発症していたわけです。ということは、認知症って軽いうちだと、大統領でも総理大臣でも、できるんですよ。いまの麻生太郎財務大臣や安倍晋三総理大臣より、賢いくらいな人もいるわけ。」
矢内 「自分は、臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先しがちな発達障害の一種で、波があるわけです。僕も、いろいろ薬を飲んでるわけですね。それで、たとえば、ダイビングしようにも、必ず「薬、飲んでますか?」って聞かれて、『飲んでいる』に印をつけちゃうと、絶対にできない。0か100なんですよね。」
和田 「結局、スペクトラムを認めないから、いわゆるウソをつかせるわけじゃない? 面接入試だって、僕は何が気に入らないって、ウソなわけでさ。僕らが慶応の医学部を受けた時はさ、二次試験で面接入試があって、東大と慶応を受けて、両方とも受かったら、“どちらに行かれますか?”って聞かれるんだ。それなのに、みんな、“慶応に行きます”ってウソつかないと合格できないと言われていた。僕はけたくそ悪いから慶応の二次は受けなかったけど。だから、いまはどうか、わからないけど、ある時期の慶応の医学部って、ウソつきばかりが入るわけ。」
矢内 「問題発言だなあ(笑)。」
- 1
- 2
KEYWORDS:
成績上位で天下の灘校に入るも、深夜放送にドはまりして成績は急降下。広島カープファンだった故に、阪神ファンだらけの灘校に赤帽をかぶっていったことがきっかけで、ヒモで足を結ばれて3階の校舎からぶら下げられたりの過激なイジメを受け、にも関わらず、毎年泡沫候補と罵られながら生徒会役員に立候補、大人顔負けの熾烈な選挙戦を繰り広げる。(実話です)
天才・秀才・奇人ひしめく灘校で自分を見失いかけた主人公のヒデキが、映画への情熱と仲間を見つけ、とうとう編み出した受験のテクニックによって、東大理Ⅲ合格をつかむまでの自伝的物語。
『「NHKから国民を守る党」の研究』 著者/えらいてんちょう
2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。